先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
日が暮れてから洗濯物を取り込んで、
パートに出かけるお母さんを仮眠から起こして見送ると、
またいつもの電話攻撃が始まった。
トゥルルルル♪
トゥルルルル♪
私は溜息をついて、いい加減、線を抜こうかなと思う。
トゥルルルル♪
トゥルルルル♪
『ただいま、留守にしております。
御用の方は発信音の後にメッセージを・・・』
ピーー
『・・・・・・・・佐藤ですけど。
いないなら、いいです、じゃあ・・・』
その低い声には、覚えがあった。
ていうか、女子じゃないし。
私は慌てて電話を取る。
「待って、佐藤ってウチのクラスの佐藤君!?」