先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】




『・・・由利?なんだ、いたの?』


・・・いたの?って感じ悪いな。

うん、この感じの悪さはウチのクラスの佐藤君だ。


『・・・聞こえてるよ。ていうか、あんたよりは性格悪くないつもりだけど』


「なにそれ、ケンカ売ってんの?

そのために電話してきたの?

それとも私のこと好きなの?」


『ハア!?誰があんたなんか、』


「マジ切れしてるし。
そうやって冗談が通じないから、からかわれるんだよ。」


『うるさいな!せっかく電話してやったのになんなのよ!!』


うっ、女子よりも女子らしい。

だけど、確かに言い過ぎた。


「・・・ごめん。家族以外の人と話すのが久しぶりすぎて、

ちょっとはしゃぎすぎた。」


『クラ・・・っ!!』

・・・やっぱ性格悪いよ、こいつ。




「で、なに?何か話でもあるの?」

『こっちが聞きたいよ。

先生が、あんたの話、聞いてやってくれって、言うから。』



< 141 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop