先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
『・・・それで?』
「それでって、それだけだよ。」
リョースケ先生のときと
同じような沈黙が、私と佐藤君のあいだに流れる。
『なにあんた、僕のこと好きなの?』
「はあ!?誰があんたなんか・・・」
しまった、のせられた。
『じゃなきゃ、なに?
ていうか当事者でもないのに、よくそんな前のこと覚えてるねー。
もう誰も覚えてないんじゃないの?』
「・・・そうかもね。」
私はあっさり、それを認める。
だってあまりにもよくある風景だ。
学校なんてそんなのを、いつでもどこでも繰り返している。