先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
一瞬、何を言われたんだかわからなかった。
ゆっくりゆっくり時間をかけて、
言葉が耳から脳へと伝う。
「は・いーーっ!?付き合ってないよ、なにそれ!?」
『とぼけてるつもり?みんな知ってるよ。』
「知ってるも何も、事実じゃないよ!!
冗談じゃないよ、先生なんて好きじゃないよ!
ああもう、全部そのせいかあ~~!!」
『え、なにが!?』
あんまりにもあんまりなハナシに、
私は脱力して床にじたばたと転がった。
なんか、馬鹿らしくて涙が出てくる。
・・・そうかああ、みんなもっと、
空気読んで生きてるのかと思ってた。
誰と誰が好きあっててとか、仲良しで、とか、
みんなみんなお見通しで、
ちゃんと賢く住みわけてるんだと思ってた。
私にだけ、
それが見えないような、
気がしていた。
けど、なんてことない。
みんなも結構ふしあなだ。
「ああああ、くだらない。気が抜けた~~。」
気が抜けたついでに、私は
いかに先生がクセモノであるかを佐藤君に、とくと話した。
先生のせいで、いかにして私とタカオちゃんの友情に危機が訪れたのかを。