先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
『・・・聞いてて思ったんだけど。』
「うんうん。」
すっかり佐藤君の慧眼に心打たれた私は、
さっきと同じ言葉に、
預言を待ちわびるようにしてうなずく。
『「空気を読め」とか
「言うなっていわれたら、言えっていう『フリ』だと思え」とか。
・・・あんた、お笑い芸人でも目指してんの?』
ガガーンッ・・・!
「・・・て、ちょっと。
今度はあんまり納得しないよ、それ~~!!」
『だって、先生は「言うな」って言ったんでしょ。
ケンカになるのがわかってたから。』
「わかってたのに、言ったんだよ!?」
『わかってたから、言ったんだよ。』
・・・ん!?あれ!?
・・・もしかして、なんかおかしい??
渋滞気味の思考回路で
ぐるぐる考え込んでいると、
佐藤君があきれたように溜息をついた。