先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
肩にとどく前にぴょこぴょこハネてる毛先をなでつけて、
そりかえった白いブラウスのえりと
曲がった赤いリボンをピッと引っ張って、
「よし、かわいいぞ、タカオちゃん。」
「ん?」
「おぼえてるよね?」
やくそく、と口をパクパク動かすと、
タカオちゃんは顔をひきつらせて身を引いた。
―――・・・
『タカオちゃん、
先生のこと、好きなんでしょう?』
あの日、電話で
タカオちゃんに謝るつもりだった私は、
なぜかタカオちゃんに謝られたうえ、
気がつくとタカオちゃんにお説教をしていた。