先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
・・・


盛大に遅刻した
私とタカオちゃんに対する

リョースケ先生のコメントは、


「二人とも、次は遅刻、すんなよー。」

だけだった。



そのままあっさりと黒板に向き直って、

数学の授業を続ける。


ちょっとちょっと、
もう少しなんかほめたたえてよ。

私なんて数ヶ月の遅刻じゃないですか。

(あ、ほめないか、そりゃ。)



「待ってる」って先生の言葉に動かされて、

私はここまで来たっていうのに。




そんなわけで、
授業が終わると私は真っ先に席を立って、

教室を出て行く先生の後を追いかけた。



「おー、ユリさん。元気?」






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