先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
あの日から、ユリの部屋には
行ってない。
自分の口にした言葉を、
いくら後悔したところで、
いちど吐き出したものは、
もう、戻らない。
何より、あの部屋で
ユリと先生が二人でいる所に
居合わせることになったりしたら
と思うと、
怖くて家にも近寄れなかった。
結局、自分の事しか考えられない。
前はそうじゃなかったのに。
ユリが一番大切で、
ユリの為ならどうなってもいいとさえ
思ってた。
リョースケ先生が、現われるまでは。