先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
これにはさすがのリョースケ先生も、
相当、参ってるのがわかった。
どこか陰のある、疲労のにじんだ顔で
いつものように気だるげに振舞うと
逆に異様な色気がまして、
息をのむほどカッコよかった。
明らかに健全な学校には不似合いな、
夜の艶めきだ。
やさぐれた
ギタリスト(←なんとなく)か、
っての。
そのあいだ中ずっと、
噂にも先生にも興味のない顔をしながら、
心のどこかで、
先生のつらさの原因が、
「ユリに会えない事」じゃないことを、
祈るような気持ちで、願っていた。