先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



だけどそっからが長い。




まず部屋から引っ張り出すのが大変で、

なんとか靴を履いて外にでても、
のろのろとしか歩かない。



背中を押したり

手を引っ張ったり、

幼稚園児の列に抜かされたりしながら、




やっと学校に着いたときには、
とっくに始業時間を過ぎていた。




一時間目は、確か

リョースケ先生の数学だ。




「タカオちゃん、ごめんね。遅刻。」



誰もいない昇降口で座り込んで、


やたらのそのそと、
くつひもを解いたり結んだり

(ていうかなぜ結ぶ!)しながら、

ユリがボソッという。



< 32 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop