先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「別に。私、ユリと違って
遅刻とかした事ないし。
一回くらいどうってことないって。」
「うぅ、タカオちゃんの記録を
キズモノに…」
ばかな事をいうユリのおでこを
ピッとはじいて、いい加減、
上履きを履かせる。
「…ありがと。タカオちゃんと仲直り
できてよかった。」
「ばーか。悪かったのは、こっち。
許してくれた、ユリがスゴイ。
ありがと。」
ユリと、手をつないだまま
廊下を歩いた。
「でも、やくそくだよ?」
ユリが、前にまわりこんで
顔をのぞきこむ。
「・・・。」
私は、答えなかった。
ユリは、私を許すかわりに、
条件を出した。
――先生に、告白すること――