先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「いくないよ!
私が、リョースケ先生を好きだって、
聞こえたらどうすんの!!」
言ってから、しまったと思った。
先生はただ黙って、顔色一つ変えずに
私を見ている。
私のせいいっぱいの告白は、
先生の沈黙にのまれて、消えていく。
・・・なんだよ、その無関心顔は。
めちゃくちゃ心細くて、
気を抜くと泣いてしまいそうだった。
踏みしめていないと、足が震える。
・・・カタンっと音がして、
先生が立ち上がった。
それだけで、びくっと身構える。