先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
【先生+生徒+学校】
「リョースケせーんせっ。」


叫びながら近づいて、

先生のひざの裏辺りを
キックした。


「うおっ、なんだよタカオ!!
カクッてなった、カクって!!」

危うく取り落としそうになった
タバコを、うっかり握り締め、

「あっぢぃ!」とか悲鳴を上げる。




ザマーミロ。




先生は涙目で、
携帯灰皿にタバコを捨てて

手をさすった。


「屋上なんかでそんなもん
吸ってんじゃねえよ。

ヤンキーか。職員室で吸え。」


「あんな所で一服できるか。

気がやすまるとでも、おもうのか。」



「いじめられてるもんな。(笑)」


冗談半分だったが、

実際、この不良教師は、
職員室のほとんどを、敵にまわしていた。



それでもこれだけ堂々としてられるのは、



ひとえに持ち前の図太い神経と、



在学中、校舎を一個寄付したという

親のもつ財力の、おかげだろう。





腐ってる。





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