先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
私を見下ろして
ニッコリとした先生の顔は、
どうみても怒っていた。
目が、笑ってない。
よろめいて、一歩後ずさると、
廊下に出た。
ドアに寄りかかった先生は、
ニコニコとした顔のまま、
多分、私が謝るのを、
待っている。
聞き分けのない子供のような
自分が恥ずかしくて、
顔から火が出そうだった。
ぱくぱくと口を動かすだけで、
何も言葉にならないまま、
私は、
きびすを返して、
逃げ出そうとした。