先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
【生徒+学校】

階段、


踊り場、

使われてない教室、


思いつく限りの、
ありとあらゆる場所を探した。


外を見ると、厚くたれこめた雲が、

暗く空を覆っている。



もう一度昇降口に戻り、
ユリの下駄箱を見たが、

やっぱり靴は残されていた。



「・・・どこいったんだよ、ユリすけ。」

ぐしゃぐしゃと自分の頭をかき回す。


5限目の授業が、
そろそろ終わろうとしている。



私は、教室に戻らなかった。


サトと別れてすぐ、ユリの靴を確かめ、

まだ校内に残ってるのを確信すると、

あちこちを探してまわった。



だけどどこにも、ユリの気配はない。




< 55 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop