先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
『・・・そこに、いるんじゃねーの?タカオ。』
用心したような先生の声に、
息をのんではりつめていた私は、
ウケた。
「あははは。すごいね先生、鋭い!
でも、今日はいないよ~~。」
『ほんとかあ?でもどーせ、
そこにいてもいなくても、筒抜けだろ?
じゃ、いわない。』
「なにそれー!!つまんないよそんなのーっ」
なんで、なんで??
むくむくと疑問が膨らんでいく。
『大体さ、一番タカオをわかってんの
ユリだろ? じゃ、いいじゃん。
俺が何言っても「ふふん、わかってないね」
って感じだろ?』
「あははは、そうだね、そうかも~」
はぐらかされた??
すりかえようとしてる??
好奇心が、頭をもたげる。
『むしろこっちが、教えてもらいたいくらいだな。』
もしかして・・・!!
「そりゃあ、できませんねえ、
『企業秘密』ってヤツです。」
私の言葉に、ははっと先生が笑う。
――もしかして、もしかして、
タカオちゃん、イケちゃうんじゃない!?