先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】


ある日、
げたばこを開けたら

カラスに似た大きな黒い鳥が
横向きに入っていた。

これもあの当時の話。



テカテカと光る黒

もさもさとした羽毛

金属みたいに固く鋭い
黄色のくちばし

閉じる事のない
ぽっちりと丸い濡れた目




「キャーッ

 キャーッ

 キャーッ
  
 キャーッ」



げたばこを開けた
瞬間の体勢で

固まった私の口から、

鳴りっ放しの
アラームみたいに
悲鳴がほとばしる。


アラーム。(警報)


昇降口に私一人の悲鳴がこだまする。


だけどフリーズした体とは反対に、

頭の中は急ピッチで、

次の処理に向けて
システムを組み替えていた。


心のシステム。


こういうことがあるたびに


私なりにカスタムして
これでも強くしてきたのだ。


それから新しいシステムに従って、

目標と対峙しケリをつける。





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