先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
ぽかんと口を
開けっ放しにした私は、
タカオちゃんの言葉
ひとつひとつを、
植物が
水を浴びるようにして
吸い込んだ。
それは真白になった
私のこころに
すいすいと気持ちよく
浸透してきた。
そしてそれをもとに、
私の心はまた
再生成し始めたんだ。
それはとても、
気持ちが良かった。
だってそれは、
私が遠い昔に信じてた
とても単純で
ゆるぎがたい真実だった。
正しいものは正しい。
やさしいことは、正しい。
私によって
全否定され続けてきた
そういう私が、
みるみる元気を
取り戻していく。