先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
【最後通告】
「先生っていくつ?」
「24」
「ふ~ん、まだまだシンマイだね。
それじゃあ頑張っちゃうよね。
クラスの問題児をなんとか
しようとか思っちゃうよね。」
私の部屋で、
小さい机を挟んで
真正面に座りながら
顔を横向けていた先生が、ふっと笑った。
思わず吹き出した、というふうに。
「結婚は?」
「してない。」
「だよね~、彼女は?」
「ないしょ」
「えー、いないの!?意外!!」
オーバーなリアクションで
身を乗り出してみせても、
先生はちっともノってこない。
片ひざを立てて、
崩した姿勢で座ってるくせに、
授業中みたいには、
ふざけてくれない。