先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「・・・それだけ?」
「それだけ?じゃないよ、
じゅうぶんだよ!!」
続きは?
とでも言いたそうな
リョースケ先生の表情に、
私は憤慨してベシベシと机をたたく。
黙ってそれを見ていた先生が、
目を丸くして、口をあけた。
「うっそーん、まじで?
それ一回で、切っちゃうわけ?」
キビしいよー、
もっと猶予くれよ、猶予ーっっ
あまりに拍子抜けして
お母さんの存在を忘れちゃったのか、
先生はそんな事を言って、天井を仰ぐ。
「あまいよ、先生。
私はそれまでに、
何回も何十回も
ついでに何・年・も、
ユウヨなら『あげた』んだよ。
たまたま最後通告のときに
ハルキ先生が当たったってだけで。」
「最後通告ねえ~。
ただの貧乏クジじゃん。
あ、俺この前、それに似たの
スーパーで見た。
『本日500番目にご来店のお客様に、
お買い上げ商品プレゼント~♪』
ってヤツ。」
・・・ちょっと、やめてよ。
急にしょっぱくなったじゃないの。