ラブ☆ロマンス
ほら、また。
最近の蒼くんは、自分が『男の子』から『男』に変わり始めている事に気付いてるのか、良く私をからかって遊ぶようになった。
彼の中の『男』の部分を見た私がどんな反応をするのか試してきたりして……っ
本当、信じらんない!
私が熱を持った頬を両手で押さえていると、クスクス笑い声が聞こえた。
「――?」
あ、れ?部長?
「すみま、せん…っ
はははっ 葵さん、本当に可愛い人ですねっ」
堪えきれてない笑いで、私に謝る部長。
――もしかしてバカにしてるのっ?!
「……酷いわ……吉田くん!」
私が恨めしく彼を見ると、やっぱり笑いながら「違いますよ」なんて言ってる。
……何が違うの?
明らかに笑ってるじゃん!
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