ラブ☆ロマンス



「え、とぉ……?」


 私が質問に困惑していると、吉田くんが、更に口を開く。



「都築が小学生のころから付き合ってるんですよね?

 その時、葵さん高校生でしょ?

 6歳も歳離れてる上に小学生相手と付き合うとか、正直…」

「ちょっ ちょっとストップ!」


「周りの眼とか、気にならなかったんですか?」

「――っ」


 吉田くんは、私に質問しながらどんどん真顔になっていって。
 彼がどうしてこんな質問してるのか、正直、私には分からなくて。

 でも、それでも、伝えなきゃダメだと思った。



「小学生だから、じゃなかったから……」



 私の小さな言葉に、彼は耳を傾けてくれてる。


 だから私も、ちゃんと答えなきゃ。



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