ラブ☆ロマンス



 ……本当に悪いと思ってるのかなぁ。


 でもさっきの質問は冗談じゃなく、本当に聞きたかった事なんだと思えたから。



「葵さん、帰るよ」

「はーい。

 ……吉田くん!
 頑張ってねっ!」



 私の言葉に一瞬目を丸くした彼だけど……次の瞬間には、笑顔になって。


「ありがとうございます。
 頑張ってみます!」


 ピースをして私達に返してくれた。





 下駄箱で靴に履き替えると、2人並んで帰る。

 まだ時間が早いから、校庭や体育館から生徒達の賑やかな声が聞こえて。
 私服の私は、少し居ずらい空気。


 ……本当は手を繋ぎたいけど……。

 まだ生徒達の目が気になるから(特に女子!)我慢する私(泣)



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