ラブ☆ロマンス

「やだ…やだよぉ…！」



　彼が私から離れていくのを想像するだけでも辛くて悲しい事なのに…。

　別れるなんて……無理に決まってるじゃない。





　私がポロポロ涙を流していると、私の頭を優しく撫でる手があった。



「……今の葵に優しくしないで」

「ヤキモチ？」

「はぁ…　バカじゃないの？」



　早紀ちゃんとのやりとり、声を聞いて、この手が佐伯くんのだと気付いた。



「相変わらず葵には甘いわね」

「ふっ　やっぱりヤキモチだ」

「あんたみたいな奴、のし付けてやるわ」



　はたから聞いてたらちょっとドキドキする内容だけど。


　そんな二人のやりとりにホッとする。




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