ラブ☆ロマンス




 私の質問に佐伯くんはふわり笑った後、


「ヤキモチなんかしょっちゅうだよ。
 他校のヤツがあいつ目当てでサークル入ってくるし。待ち合わせでよくナンパされてるし。

 けど―――


 あいつはただ一言、

 『彼氏大事だから二度と話しかけないで!』

 ……で、終わり」



 私がキラキラした瞳で彼を見てると、はにかみながら、


「俺の小さなヤキモチなんて、あいつを前にしたら取るに足らないもんなんだと思ってさ」





< 41 / 84 >

この作品をシェア

pagetop