ラブ☆ロマンス




 ―――怖い。


 前まで普通に来てたのが嘘のよう。






 立ち止まっちゃダメなのに。


 私は校門から一歩、中に入ることが出来ない。





 ……蒼くんまだ学校かな……。

 てか、もしかしてまだ授業中なんじゃない?



 腕時計を見ると、まだ14時。

 どう考えても授業中だよね。



 ……出直そうかな。


 勢いがなくなり、少しずつ逃げ腰になってきた。

 そんな私に神さまはイタズラを思い付いたのか。



「……月島か…?」



 聞き慣れた、野太い声。



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