ラブ☆ロマンス
「休憩にしようか」
どこから出したのか、チョコクッキーと煎餅を出して空いてる机に並べた。
私は作業途中だったけど、いまコピーしてる分でとりあえず終わるので、残りは機械に任せることにした。
「いただきます!」
貰った紅茶を一口飲むと、自然と息を吐いた。
「大学はどうだ?」
先生は煎餅をバリバリ食べながら聞いてきた。
「キツいけど充実してます。
いままで自分がいかに学生業を怠けていたのか、実感してます」
「大学生は学生だけど成人してるし、子供と大人の判りやすい境界線だからな。
昔を思い出すよ」
苦笑いでコーヒーを飲む先生を見てると、みんな同じなんだな、と少し安心した。
「……最近弓道場に来ないけど忙しかったのか?」
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