ラブ☆ロマンス
「………」
今までの軽やかな会話から、重い空気が流れる。
……気づいてないはずないよね。
分かってたはずなのに。
蒼くんの事を聞かれることは、分かってた。
「まぁ、男と女は色々あるよな」
空気を読んだのか、先生は私の頭にポンと優しく手を乗せるとそのまま教室を出て行った。
それからすぐに、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った―――…。
もう授業は終わり、みんなそれぞれ部活へ向かうんだろう。
私は残りのコピーを取り出し、全てを並び終えた。
「……よし。ホチキスまではいいのかな…」
先生がいなくなってしまったので、とりあえず窓から外を眺めることにした。
……ヒマだし。
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