ラブ☆ロマンス




「あんた……蒼くんほったらかして他の男となんて…っ

 サイテーよ!」



 涙を浮かべて蒼くんを思って泣いてる彼女に……私は何も言えない。



「相田っ 落ち着けって!

 マジで誤解だから!
 俺がふざけただけで」

「……止めて。

 私が悪いの。
 吉田くんのせいじゃない」



 蒼くんも出入りするこの場所で、ふざけてたにしろ、誰に見られるか分からないって事を知ってたのに。



「――あんたみたいな女になんで…っ」


 泣いてる彼女に、私と吉田くんは言葉が出ない。


 ……私は、本当にバカだ。


 自分の事ばかりで。

 彼女なのに……彼を傷つける事しかしないのか。



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