ラブ☆ロマンス




「あいつの行動は全て、あなたに繋がってるんです。
 公立の学校に通うことも弓道部に入ったのも……全部あなたと繋がっていたいからなんですよ?

 ……ちゃんと二人で話して下さい。
 あんなに落ち込むあいつは……見てられない」



 ……そんな事言われても……


「何してるの」




 ―――あ…


「蒼一郎!」




 声に振り向くと、袴姿の蒼くんがいた。


 蒼くんはまっすぐ私を見てる。




「何してるの」

「あ、いや、……そう!偶然そこであ「葵さん」



 吉田くんも、そばにいる相田さんもまるで空気のように、蒼くんは私に問いかける。



「答えて」



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