ラブ☆ロマンス
「―――こんなに可愛いあなたを放すなんて、あるわけないのに」
言って、おでこにチュッとした彼。
「葵さんを手放すなんて、出来るわけないでしょう?」
言いながら、私の頭を撫でる。
……本当に、私が子供ですね。
「……ごめんなさい。
いつだって一緒にいたいの。傍にいたいの。
本当は、そんなの私の我が儘だって分かってるのに……」
周りに迷惑かけてまで彼の傍にいる私は、大人失格なんだって……ちゃんと分かってるの。
相田さんが言ったことは、間違えてないんだって―――分かってる。
.