ラブ☆ロマンス




「相田には、俺からちゃんと話すから」




 私が顔を上げると、蒼くんは悲しそうに眉を下げて、微笑んだ。


 そして、ゆっくり指で私の涙を拭うと


「俺、あいつの気持ちに薄々気付いてたけど何もしなかったから……。向き合わなかった俺が悪いから。

 ちゃんと話すから、信じて。
 不安にならないで、待ってて欲しい」



 蒼くんが辛いのが分かる。


 小学校から一緒の友達。

 大切な友達に、線を引くんだ。


 私のために……。




 こくん、と頷く事しか出来ないよ。


 もうこれ以上我が儘言えない。




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