ラブ☆ロマンス




「葵さん……もう一度触れていい…?」



 恐々聞いてきた蒼くんに、私は袖を掴んでいた手に力を入れた。




「葵……」



 ―――耳に響く、その甘い声。


 吸い込まれてしまいそうなその瞳。




 もう、離れていたくない―――……















 ゆっくり顔を傾け私に触れるその温もりに―――また、涙が溢れた。





< 80 / 84 >

この作品をシェア

pagetop