ラブ☆ロマンス




 病気かもしれない。




 何もかもチグハグな私たちが惹かれ合ってしまうのは……病気なんだ。きっと―――




「……恋病」

「“こいやまい”…?」

「そう。 私たちが離れられないのは……離れたくないのは、恋病のせいだよ。きっと…」



 蒼くんの肩に頭を寄りかからせて背中に腕を回す。


 ……逢えなかった分、離れたくない……。






「恋病か……なら、いつかは治るのかな」



 蒼くんの言葉に頭を上げると、ニヤリとしてる。


 ―――いやな予感しかしない。





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