ラブ☆ロマンス
「そうだな。 病なら治さないといけないよね」
言うと、私から離れてしまった。
「なんで…っ」
「だって、病気なんだから治療は必要でしょ?」
「そんなの…っ」
「それとも―――」
含み笑いで私の頬を両手で挟み、鼻がつくスレスレまで顔を近づけた蒼くんが、
「不治の病かな」
私の目をまっすぐに見つめる―――。
「ドクター……治さないで…?」
私の小さな呟きに、彼はフッと笑うと
「仕方ない患者さんですね」
言ってすぐ、深く口づけた―――。
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