《夕日塔番外編》 想いの裏側
い………いる?


宮迫に……好きな女の子が?


「へ…へぇ………そうなんだ」


ヤバイ……足がガタガタ震えてる。


さっきまであんなに色んな事が脳内を占拠していたのに、一発で真っ白になってしまった。


「い……つからその子の事…好きなの?」


冷静な判断力を失い、聞きたくも無い事を聞いてしまう自分が嫌になる。


何やってんの私………


私は唇を噛みしめ、知らない内に俯いていた。


「―――…中1の時から」


宮迫の答えを聞き、また心が痛んだ気がした。


中1って事は、4年もその子が好きって事だよね……?
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