《夕日塔番外編》 想いの裏側
「ごめん………私1人で帰るっ!!」


こんな泣き顔を見られてなるものかと、私は震える足をムリヤリ動かして、走り出した。


「えっ!?オイ遠藤!?待てよ!!」


宮迫の驚く声が後ろから聞こえたけど、無視してひたすら走り続ける。


行き着いた先は近所の川原………人がいなくて好都合だ。


「ヒック……フェッ……グス………」


ペタンと座り込み、溢れる涙を懸命に拭き取る。


だけど次から次へと流れ落ちる涙は、止まる事を知らなかった。


「ワァァァン……失恋したぁ……っ」


ヒドイ………


ヒドイよ神様…………
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