《夕日塔番外編》 想いの裏側
「あっ、稚鶴ちゃんおはよーーー!」


「おはよーー唯子ちゃん!!」


途中で合流した友達と、一緒に学校まで走っていく。


遠藤 稚鶴、当時小学1年生。


小学校に入学したばかりの私は、毎日友達と楽しく過ごしていた。


「ねぇねぇ今日、休み時間お絵かきしようよ!」


「うん!何かこっかなーーー?」


6~7歳なんて、本当にまだまだ子供。


親や先生にアレコレ言われ、やっと毎日生活出来る年。


だけど私のこの堅苦しい性格は………小学校の頃から出来上がっていた様な気がする。


「――――…返してぇっ!!」
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