《夕日塔番外編》 想いの裏側
ゲシッと、右足でキックをお見舞いする私。


「イッテ!!」


「ヘン!バーカバーカバーーカ!!」


「お前なぁ……ガキかよ!」


「小4はまだガキですぅーー!自業自得なのに怒らないで頂きたい!!」


廊下でケンカし始めた私と宮迫を、夕穂は慌てて止め出した。


「稚鶴!宮迫君!2人共やめなよ!!皆見てるよっ」


困った顔の夕穂に止められちゃ、それ以上やる事は出来ない。


私はプイッとそっぽを向いて、ズンズンと廊下を突き進んだ。


「稚鶴、待って!!」


後ろから息を切らして追いかけて来る、親友の夕穂。
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