《夕日塔番外編》 想いの裏側

-直次Side-

とうとう長かった小学校生活も、最後の6年目に突入した。


「宮迫、ここ教えてくれねぇ?」


「あーーオレも!!」


普段遊び回ってたヤツ等も、6年生となると少しはマジメに勉強し出した様子。


「ハイハイ」


オレはクラスメイトの男子に勉強を教えてあげる事が多くなっていた。


最初は自分の勉強時間が削り取られると面倒だったが、教えてく内に自分も内容を復習出来ると気づき、気が楽だった。


「―――で、こうなるワケ」


「おーーーそっか!ありがとな宮迫!!」


理解した友達にお礼を言われる度、気持ちが良かったなぁ……
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