《夕日塔番外編》 想いの裏側
この時、周りには上級生が何人もいた。


だけど男の子4人を注意するワケでも無く、ストラップ取られた男の子を助けもしない。


イライライラ……


小1ながらにムカついた私は、一歩足を前方に動かした。


「稚、稚鶴ちゃん!?」


友達の困惑した呼びかけ等無視して、男の子5人に近づく。


そしてストラップを奪った4人を、キッと睨みつけた。


「アンタ達何やってんの?ストラップ返してあげなよっ!!」


突然割り込んで来た私に、ポカーンとする男の子4人組。


「ハァ?ヤダね」


けどすぐに、調子を取り戻したらしかった。
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