《夕日塔番外編》 想いの裏側
騒がしいクラスメイトの声が頭にガンガン響く。


ついには吐き気まで催して、やっぱり保健室に行こうと立ち上がった私。


グラッ……


一気に目眩が襲って来て、立ってられなくなってしまった。


足の力が抜け、床に手をつきそうになる。


でも……ギリギリの所で誰かが私の右腕を掴み、体勢を保たせていた。


「えっ…誰………?」


ゆっくり後ろを振り返り、その人を見上げる。


「!?みっ…」


驚いて名前を呼ぼうとした瞬間、私はその人にお姫様抱っこされていた。


「「「キャーーー!!」」」


「「「え~~~!?」」」
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