《夕日塔番外編》 想いの裏側
ビックリした。


まさか“優しい”言われるなんて、思いもしなかったから………


「なっ…あっ……//////」


パニックになって、上手く言葉が出ない。


髪の毛をかきむしり、どうにか気持ちを落ち着かせた。


スーーハーー深呼吸をして、遠藤の頭に手を置く。


こっちを向いた遠藤は、キョトンと不思議そうだった。


軽く頭を撫でる。


「オレ優しくなんかねぇよ……でもお前がそう言ってくれるなら、これからお前が困った時、力になってやってもいいけど……?」


遠藤と出会って7年目。


オレは心から思いっきり笑いかけた。
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