《夕日塔番外編》 想いの裏側

-稚鶴Side-

先輩と後輩とに挟まれ、微妙な立場になりながらも楽しく過ごしていた中学2年生。


私は宮迫とクラスが離れ、大喜び…………とは言えなかった。


「ねぇねぇ稚鶴。最近宮迫君とどう?仲良くしてる?」


休日、夕穂とカフェでお昼ご飯を食べながらの、夕穂の質問。


私はブッ!とオムライスを吹き出しかけたが、どうにか留まった。


「何ゆってんの夕穂!!仲良く!?私がアイツと仲良くなんかするハズ無いでしょ!!」


口の周りをナプキンでゴシゴシ拭いて、猛烈な勢いで夕穂に訴えかけた私。


「ちょっと稚鶴………声大きいよ!」
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