《夕日塔番外編》 想いの裏側
デコピンを喰らわされ、“ホニャッ!?”と変な声が出てしまった。
「全く………ガリ勉も程々にしろよ。そんなんじゃいつかブッ倒れるぞ」
私の頭を撫でながら、心配そうな声で言う宮迫のせいで、涙が出そうになった。
あっ……「せい」じゃない…「お陰」だ。
最初は宮迫への対抗意識で始めた勉強………努力は実を結び、優等生になれた。
だけどこの頃、“頭いいから”、“しっかりしてるから”言われる度に負担がかかってたんだ。
“私は優等生で当たり前”
いつしか自分自身でさえそう思い込み、誰も何も言ってくれなくなっていた。
「全く………ガリ勉も程々にしろよ。そんなんじゃいつかブッ倒れるぞ」
私の頭を撫でながら、心配そうな声で言う宮迫のせいで、涙が出そうになった。
あっ……「せい」じゃない…「お陰」だ。
最初は宮迫への対抗意識で始めた勉強………努力は実を結び、優等生になれた。
だけどこの頃、“頭いいから”、“しっかりしてるから”言われる度に負担がかかってたんだ。
“私は優等生で当たり前”
いつしか自分自身でさえそう思い込み、誰も何も言ってくれなくなっていた。