《夕日塔番外編》 想いの裏側
「オイ宮迫!!テメェいい気になんなよ!!」


幸せだったのも束の間………オレは放課後、張戸に絡まれた。


誰もいない教室で、10cm位身長が上のオレを必死に睨む張戸。


オレは至って冷静に、「何が?」と言い返した。


「何がじゃねぇ!お前いつも稚鶴ちゃんとケンカばっかしてるクセに、なんで志望校一緒なの喜ばれてんだよっ!!」


「知らねぇし……遠藤本人に聞けばいいだろうが、そんな事」


呆れて素っ気なく答えるも、張戸はギャースカ喚く喚く。


段々とオレも、怒りと面倒くささで血管が切れそうになってきていた。
< 78 / 123 >

この作品をシェア

pagetop