《夕日塔番外編》 想いの裏側
よくもオレも遠藤も、約8ヶ月もこんなウザイヤツブッ飛ばさないで我慢出来たなと、つくづく思った。


あ……遠藤は時々教科書でブン殴ったりしてたけど。


「いいか!?稚鶴ちゃんはオレのだ!!手出すんじゃねぇぞ!!」


張戸が威勢良く言ったセリフに、とうとう我慢の限界が来た。


グイッと張戸の胸ぐらを掴み、吊し上げる。


「なっ……ケホッ………」


咳き込む張戸を無視して、氷並みの冷たさの声をぶつけた。


「ふざけんな………遠藤はお前なんかのものじゃねぇ。今度同じ様な事言ってみろ。マジでブチのめすぞテメェ…………」
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