《夕日塔番外編》 想いの裏側
「………アホらしい事やってんなよ、お前等」


ヒョイと男の子の手からストラップが消え、4人組の後ろにはこれまた別の男の子がいたんだ。


背の高い、カッコイイ男の子だった。


その子がストラップを奪還したらしく、彼の目線の先には持ち主の男の子。


「ホラよ」


男の子がストラップを渡すと、持ち主君はパァッと明るい笑顔になった。


「ありがとう!!」


「………どういたしまして」


お礼を言う持ち主君に素っ気ない態度の男の子は、さっさと校門を潜ろうとする。


だが我に返った4人組が、背の高い男の子を取り囲む。
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