《夕日塔番外編》 想いの裏側
イヤイヤイヤ、あり得ないっしょ!!


だってあの下河君だよ!?


宮迫とは比べ物にならない程優しくて………高校で初めて出会ったけど、マジメでいい人って印象が強いあの彼が!?


「な、なんで?なんでそんな……?」


いきなりの事で、私の方もパニックになって聞き返す。


夕穂は途切れ途切れながらも、きちんと話してくれた。


「まさか…」


聞き終わった後も、私の呆然は直らない。


ずっと体が震え続けてる夕穂を支えながら、精一杯考えを巡らした。


その日は土曜日だったから、月曜日に下河君に話を聞こうと結論を出す。
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