《夕日塔番外編》 想いの裏側
2日経ち、月曜日になった。


下河君を朝一番に階段の下に呼び出し、話を聞く。


「一昨日夕穂がうちに来てね………ワンワン大泣きして……その……」


夕穂に聞かされた事を、気マズイムードの中順番に喋っていく。


下河君はその間、何も言わないで黙ったままだった。


「ねぇ下河君………アナタ本当に浮気したの……?」


話し終わった後、確かめる様に尋ねた。


もし…もしもだけど下河君が本当に浮気なんかしたんだったら――――……許せなかった。


私の大切な親友あんなに泣くまで傷つけられて、黙っていられるワケが無い。
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